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通訳案内士の仕事について

通訳人

外国人旅行客をサポートする通訳案内士

日本に観光旅行に訪れる外国人旅行客は多いものの、言語の壁もあり、行きたい所に行けずに困っているという方も少なくありません。
そんな外国人旅行客を助け、旅行中のサポートを行う仕事が、通訳案内士です。

通訳案内士は、担当の観光旅行客に付き添い、観光旅行客が行きたい所を案内、分からないことがあれば、旅行者の国の言葉で答えて説明するという仕事になります。
高い外国語能力がいることはもちろん、旅行で訪れる場所によっては、歴史的知識、土地勘なども必要となってきますので、幅広い知識が求められる仕事と言えるでしょう。

外国人旅行客の多くは、歴史的スポットに訪れたり、ショッピングを楽しむことが多いですが、税関事情などもよく理解しておかないと、買い物後に旅行客が困ることになるでしょう。
旅行中だけではなく、旅行後も、楽しかったと思い続けてもらえるように、しっかりとサポートすることが大切です。

受験資格が特にない国家資格

そんな通訳案内士は、仕事の責任の重さから、国家資格として認定されています。
幅広い知識、高い言語能力が必要となりますので、そう簡単には取得することが出来ませんが、国家資格には珍しく、受験資格がないということが大きな特徴でしょう。

その為、過去には14歳という若さで資格取得をしたという方もいるほど、実に自由度が高い資格として知られています。
試験範囲としては、外国語は出来て当然ですが、日本に関しての一般教養、地理歴史、産業に関してなど、幅広い知識が対象となっています。

一定の基準をクリアしていないと、受験してもそう簡単にパスすることが出来ないということを、頭に入れておきましょう。

フリーランスで働く人が多い?

資格を取得してからは、旅行代理店や日本観光通訳協会、ツアーガイドなどとして働きはじめる方がほとんどです。
就職をして、会社に言われる場所に、その都度向かうという働き方になるでしょう。

ですが、ある程度経験や実績を積んだら、独立してフリーランスで働くという方も少なくありません。
フリーランスの場合、完全歩合制となりますので、仕事をした分だけ、日当でお給料をもらうという形になります。

最初のうちはあまり仕事がなく、この仕事だけで食べていけないとバイトをする方もいますが、ある程度経験を積んでツテが出来たら、しっかりと仕事として成り立つでしょう。
あくまで国家資格所持者ですので、どうしてもフリーランスで難しいという場合は、無理をせずにどこかの企業に就職をすることが大切です。

このように通訳案内士は、働き方も資格取得に関しても、非常に自由度が高い、珍しいタイプの仕事として知られています。