年末調整について
妊娠出産を経て、無事に子供が生まれてきたら、いざという時の為、子供が大きくなった時の為に生命保険や学資保険に加入したという人も少なくありません。
これらの保険料は、年末調整で申告をすると減税対象となりますのできちんと把握しておきましょう。
年末調整とは、会社の雇用主によって予め給料から天引きされている税額と、実際に払うべき税金との差額を計算することです。
出産後は、扶養家族が増えていますので、生命保険に払った金額を申告すれば、課税対象が減りますので先に天引きされている金額から実際に払うべき額を引いた払いすぎのお金が戻ってきます。
かつて子供を出産すると扶養家族が増えたことにより扶養控除の適用がありましたが、現在は子ども手当がありますので適応にはならず、また、妊娠や出産の医療費は年末調整の対象外となりますので注意しましょう。
生命保険料控除の申告に必要なもの
子供の将来の為を思い加入する保険は、そのほとんどが生命保険控除の対象となりますので申告をすれば還付金が戻ってきます。
生命保険料控除の為には、時期になると毎年生命保険会社から送られてくる、保険料を収めていることを証明する書類が必要となりますので捨てずに大切に保管しておきます。
年末調整を行う時期に、おそらく担当者から保険会社の書類の提出が求められると思いますので、すぐに出せるようにきちんと保管しましょう。
当然のことながら、生命保険料控除を申請する為には、申告する人がきちんと毎月保険料を納めていることが絶対となります。
期間は1月1日から12月31日の1年間の保険料が対象となり、滞納している保険料がある場合は忘れずにしっかりと支払いを済ませておきましょう。
尚、生命保険料控除には限度が設定されていますので、対象額は5万円までとなり、5万円を超えた分に関しては適応されず、それ以上申告しても減額対象外です。
学資保険も申告が可能
子供の為の学資保険をかける人は多いですが、学資保険を名前だけ見れば貯蓄の印象があります。
貯蓄であれば生命保険料控除の申告はできないと思いがちですが、学資保険もしっかり生命保険料控除の対象です。
学資保険は申告できないと勘違いされている人は意外に多く、申告しないままでいる人もいますが、れっきとした申告対象ですので必ず申告をしましょう。
出産後は何かにつけお金が出ていきますので、年末調整はもちろん、妊娠出産にかかった医療費は医療費控除の申告をして、少しでもお金が戻ってくるよう努力が必要です。
申告の時期になってからバタバタ用意するのではなく、必要な時期に合わせて少しずつ準備をし、不備や漏れがないように落ち着いて申告を行いましょう。