放課後児童クラブについて
放課後児童クラブとは、保護者が仕事や病気等の理由で日中家にいない小学生児童を対象に、授業が終わった後や長期のお休みの期間に児童館や小学校の教室を利用して遊びの場、及び生活の場を提供するものです。
正式名称は放課後児童健全育成事業となり、一般的には「学童保育」と呼ばれることが多く、児童福祉法の規定に基づいており、児童の健全な育成を目的としています。
現在、放課後児童クラブは全国で約2万3000箇所以上設置されており、登録されている児童は100万人以上です。
行政が運営を行っている所もあれば、社会福祉法人、NPO法人等の民間が運営している所も数多くあります。
放課後児童クラブの活動内容
小学生1年から6年に就学する児童が対象であり、帰宅後も保護者が仕事等で保護指導を受けられない環境が続いている場合に入会が可能です。
他にも、保護者の妊娠と出産、疾病や障害、あるいは同居親族の介護や看護を必要としている場合、災害復旧等、様々な条件が設けられていますので、利用を考えている保護者の方はホームページ等で確認しましょう。
放課後における子供達の健康管理や情緒の安定を図り、安全確認を行うことが、放課後児童クラブの具体的な活動内容の1つです。
更に、放課後児童クラブでの遊びや活動を通して子供達の自主性や社会性を培い、創造性を伸ばすことを目指しています。
また、連絡帳等を使って、家庭ともきちんと連絡を取り合い、情報交換を行ったり、放課後における子供達の遊びや活動状況を把握したり、遊びや活動への意欲を高め、その態度の形成することも大切な事業内容です。
日常生活において必要な基本的な生活習慣を習得すること、栄養面、エネルギー面において体に必要なおやつの提供も活動に含まれます。
もちろん、放課後児童クラブは家庭と地域において遊びや活動ができる環境づくりの支援も行っていますので、地域や地元の人達との連携が必要となる活動と言えるでしょう。
他の託児施設との違い
放課後児童クラブは小学生のみを対象としている点が幼稚園、保育所等と大きく異なり、また世話をするというよりは児童の発達や成長、自立を促すことを目的としており、根本的に異なっています。
学校の教室や児童館を利用して活動を行うことになりますが、学校や塾とは違いますので学習指導が行われる訳ではないことを理解しておきましょう。
年間を通して入会するにあたり、保護者の就労条件として、4時間以上勤務していて退勤時間が午後3時以降となる勤務日が週3日以上(日曜を除く)であること等が設けられています。
国の事業の一貫であり、利用料金の減免制度が適応になるケースもありますので、該当するかどうか利用前に確認が必要です。