いまいち把握できていない人が多い認可保育園と無認可保育園
私は保育士という仕事で復職した人なので、認可保育園と無認可保育園の違いは理解しています。
でも、ママたちの中には同じ保育園じゃない?何が違うの?と全く理解されていない方も多いのです。
認可保育園と無認可保育園は、同じ保育を行う場でも、大きく違う部分も多いので、しっかり理解しておくことが必要なのです。
無認可保育園とはどういう所?
無認可保育園というのは認可保育園とは違い、「児童福祉法に基づく許可」がない保育園という事です。
認可外保育園ともいわれる無認可保育園の中でも、国の許可はないけれども、都道府県の独自許可を受けているという場合もあります。
東京都の場合、無認可保育園の中にも、認証保育園という都の独自認可基準をクリアしている保育園があります。
但し、この認証保育園も無認可保育園です。
認可保育園は国の児童福祉法という法律に定められた基準に沿って許可を得ている保育園で、保育する人数、保育士の人員、施設の広さ、消防設備や衛生に関してなど、規則に準じた保育園です。
無認可保育園は、施設の広さが足りない、設備が整っていない、保育士の人員が足りないなど、公的機関から許可を受けられない保育園という事になります。
無認可保育園がリスクの高い保育園という事はない
国の許可を受けている、基準をクリアしているという事で、認可保育園は安全度が高い保育園となりますが、許可のない無認可保育園だからリスクが高くなるという事はありません。
これは施設によるものです。
無認可保育園の中には、独自の保育システムを設けていて、お子さんがのびのびと自由に成長できる遊びやスケジュールが組み込まれているなど、特色豊かな保育園がある事も現実です。
施設的にも、火災通報装置や煙感知機など、保育園として許可に値するしっかりとした設備を設けているところが多いのです。
しかし、それでも、国が許可する保育園となるためには、施設の広さ、園庭の広さなどが必要になってくるため、魅力ある保育、安全な保育を行っている保育園でも、許可を得ることが出来ないという所も多いのです。
都市部で国が許可してくれる園庭を設けるとなると、土地の費用がかなり掛かりますし、そういった広い土地を見つけるのも困難です。
十分な安全性を持った保育園であり、魅力的な保育プログラムを持っている保育園でも、一つでも国の基準を満たしていないという事で、無認可保育園として保育していくほかないという所もあるのです。
逆に、国の制約に沿って行くしかない認可保育園になると、その保育園が理想的な保育と考えるプログラム、カリキュラムが出来ないという事から、無認可保育園のままでいるという所もあるくらいです。